APRSについて

最近運用を開始したAPRSですが実際の運用でわかった事や資料などをもとにして判明したことなどを書いていきます。

APRSとは何か?

APRSはAutomatic Position Reporting Systemの略で、アメリカを中心に普及しているブロードキャスト型のアマチュアパケット通信です。 AX.25プロトコルを使用し、各種TNC、Kenwood社のTH-D7やTH-D700Dなどで運用する事ができます。 GPSを接続する事により現在位置を知らせながらメッセージングなどを行う事ができます。 プロトコルとしては拡張性が高く、天気ステーションなどで天気情報をブロードキャストすることもできます。

APRSの主な機能

プロトコルについて

Automatic Position Reporting System APRS Protocol ReferenceにはAPRSのプロトコルについての説明が詳しく書かれています。

APRSのノードについて

ProtoPathを使用しない場合は通常は以下のような指定をします。 といったような指定になります。
ProtoPathを指定する場合はこれらを以下のように置き換える事ができます。 これはそれぞれRELAY、WIDEというエイリアスを持つノードがパケットを転送します。 RELAY局は地域的に配置された中継点で、WIDE局は広域にパケットを拡散できる(一般に50km以上)ものを指します。 これによりノードの指定をすることなく、パケットを拡散する事ができます。 この方式は一定のパスをキープできない移動局などに特に便利な方式となります。 上記のProtoPathの流れは以下のようになります。(KD7QRZ局をRELAY、KD7QRY局をWIDE指定と仮定します。) またはコールサイン置換という方法を採用する場合は WIDE局は以下のように複数指定する事も可能です。 WIDE局はさらに多くの局を指定する事ができます。 ただし、以下のような指定しないように注意します。 これは多数のRELAY局が中継し、パケットで飽和状態になるのを防ぐための措置です。

上記のような指定をするとパケットが冗長になってしまいますのでSSIDフィールドを使用してこれらを短縮する方法があります。

この場合は以下のようにパケットは変化します。 この場合、SSIDが0の場合はデジピートしません。 これはパケットの長さを短くするのには便利なのですがいくつかの欠点があります。 それらは……。 これを取り次ぐノードは同じパケットを再びデジピートしないように(履歴がつかないためこれが判別できない)通常28秒間メッセージのチェックサムを保存 し参照しています。

APRSの面白い使い方

EMAILメッセージ

送信先フィールドにEMAILを指定する事により任意のメールアドレスにAPRSからメールを送信する事ができます。 これを使用する場合はボディーの先頭にメールアドレスを入力し、スペースの後にメッセージを入力します。 インターネットゲートウェイにつながる限りメッセージが送信されますが現在のところ取り次いでくれるノードは少ないようです。(ただし、一局でも取り次ぐ ノードがあればメッセージは送信されるため、そんなに大きな問題ではありません。 尚、送信完了時にはメッセージが返されます……がインターネットゲートを使用している関係上この確認メッ セージが届くの時間がかかったり、届かない可能性があります。 この場合でも大抵はメッセージは送信されているようです。)

その他の機能

緊急ビーコン

APRSでは緊急ビーコンをサポートしています。 これが発動した場合、APRSは異なった表示を行い、緊急を表示します。 これはGPSで位置情報を含む信号を送るため、非常に有効な機能となっています。 現在、捜索・救助活動などにも使用されているそうです。

間違えて緊急ビーコンを送ってしまった場合……

絶対にビーコンの発信を停止しないでください! パニックになって無線機を停止してしまう人がいるようですが、発信を停止した場合緊急と見なされて警察などに緊急通報などが行われる可能性があります。 以下のような方法で誤報であるということを知らせるようにしてください。

本物の緊急ビーコンを受け取った場合

まず、無視をしないでください。 これは重要です。 誰かが注意しているから機能するシステムですので。 緊急番号(911など)に連絡する場合は必ずその皆をBLNで表明してください。 またその後緊急状態が解除される場合も同様にアナウンスするようにしてください。 重要なことは状況を全員に知らせると いうことです。 これがないと行動が重複してしまいます。
Total: Today: Today Yesterday: Yesterday
Copyright 1993-2003 Hideki Saito. All rights reserved